界面物理学 〜3.Cassie-Baxterの式〜

界面物理学 〜2.Wenzelの式〜では、Wenzelの式について説明しました。これは、表面の粗さ(凹凸度合い)が大きくなるにつれて、本来備えている「濡れ性」が強調されるということを表す式でした。Wenzelの式は、均一な凹凸表面は説明できますが、世の中には、様々な物質よって成り立つような不均一な表面も存在します。…

界面物理学〜1.Youngの式〜

物質状態には、固体(Solid)、液体(Liquid)、気体(Gas)、プラズマ(Plasma)といった4種類の状態があります。中でも、水を代表とする「液体」は、他の3つの状態と異なり、非圧縮性の体積を持ちながら、明確な形状を持ちません。流動性や表面張力といった特徴が、液体の濡れ性などの基礎になっているため、固体表面上の液滴の動きを見ることは重要です。今回、プリンキピアラボで解説していきます。…